最近の指導監査の状況(5)(平成26年度)

日本薬剤師会雑誌 第67巻 第8号「最近の指導監査の状況について(平成26年度 社会保険指導者研修会資料より抜粋)」を基に、服薬指導・薬歴記載の際に気をつけたい点についてご紹介します。
これらの内容は、個別指導(新規個別指導、再指導)等の際に重点的に確認される点でもありますので、注意が必要です。

保険薬局における主な指摘事項

Ⅲ:薬学管理料に関する事項

4.経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録専用手帳「おくすり手帳」による情報提供について、次の不適切な例が認められた。
 ・手帳に生年月日、連絡先、アレルギー歴、副作用歴、患者の主な既往歴、用量、メトトレキサート錠の1回量を記載していない。
 ・用法の記載が誤っているまたは不適切である。

5.薬剤服用歴の記録(電磁的記録の場合)の保存等
(1)次の不適切な事項が認められた。
 ・運用管理規定に監査に関する記載がなく、監査体制もないので、運用管理規定を見直すとともに、監査体制を整えること。
 ・電子保存について、次の問題が認められた。
 (ア)真正性について
  ・パスワードの有効期問を設定していない
  ・ウィルス対策が行われていない。
 (イ)保存性について
  ・電子薬歴システムの更新時に、「指導内容」欄の部分を滅失した。
  ・ウィルス対策が行われていない。
  ・サーバーの設置場所に許可された者以外の者が入室可能となっている。

(2)管理体制について
 ・権限設定が不適切である。
 ・既に退職した者に付与したID/不要なIDが有効なままとなっている。
 ・事務員全員が同一のID、パスワードを使用していた。
 ・非常勤の薬剤師にはIDが発行されておらず、管理薬剤師のID、パスワードを使用していた。
 ・入力を行う個人毎にIDを発行すること
 ・ID及びパスワードは、本人しか知り得ない状態に保つこと。

(3)最新版の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠するよう運用管理規程の更新を行う等、より適切な運用に努めること。

6.麻薬管理指導加算
麻薬の残薬の状況を確認していない例が認められた。

7.重複投薬・相互作用防止加算
単一の処方箋の処方内容について算定している例が認められた。

8.特定薬剤管理指導加算(ハイリスク加算)
次の不適切な例が認められた。
 ・該当しない医薬品について算定している。
  ヘルベッサーRカプセル、糖尿病性神経障害に伴う自覚症状(自発痛,しびれ感)の改善に用いたメキシチール、制吐日的で使用したデカドロン
 ・対象となる医薬品に関して患者又はその家族等に対して確認した内容及び行った指導の要点を薬剤服用歴の記録に記載していない。
  イレッサ,テイーエスワン,ノボリン30R注,プラビックス

9.乳幼児服薬指導加算
 ・家族等に対して適切な服薬方法,誤飲防止等の必要な服薬指導を行っていない場合に算定している例が認められた。

10 在宅患者訪問薬剤管理指導料
薬剤服用歴の記録に住所、アレルギー歴、副作用歴を記載していない例が認められた。

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