最近の指導監査の状況(2)(平成26年度)

日本薬剤師会雑誌 第67巻 第8号「最近の指導監査の状況について(平成26年度 社会保険指導者研修会資料より抜粋)」を基に、服薬指導・薬歴記載の際に気をつけたい点についてご紹介します。
これらの内容は、個別指導(新規個別指導、再指導)等の際に重点的に確認される点でもありますので、注意が必要です。

保険薬局における主な指摘事項

Ⅰ:調剤全般に関する事

4.不適切な調剤
(1)前回の処方内容に基づき、処方箋受付前にあらかじめ調剤を行っている。

(2)後発医薬品への変更調剤
(※筆者注:単にその行為だけではなく、「先発品を調剤せざるをえなかった適切な理由」などを薬歴へ記録していない場合を含むと思われます。)
・処方医が後発医薬品への変更を認めている場合でも、患者に対して後発医薬品に関する説明を適切に行っていない
・一般名処方に係る処方箋を受け付けた場合で当該処方に係る後発医薬品を備蓄しているにも関わらず先発医薬品を調剤している
・一般名処方に係る処方箋を受け付けた場合で当該処方に係る後発医薬品を備蓄しているにも関わらず先発医薬品を調剤している
・変更調剤が可能な処方箋を受け付けた場合であって、当該処方に係る後発医薬品を支給可能又は備蓄しているにも関わらず、先発医薬品を調剤している

5.調剤済処方箋の取扱い
(1)次の事項の記載がない/不適切な/不明瞭な例が認められた
・調剤済年月日(日付印の欠け、日付間違い等含む)
・保険薬局の所在地
・保険薬局の名称,
・保険薬剤師の署名又は姓名の記載、押印(※筆者注:姓のみの判は不適切とされる場合があります。)
(※筆者注:平成26年7月10日 厚生労働省医薬食品局総務課 事務連絡により、
「薬局において調剤した薬剤師は、調剤済みである旨及び調剤した薬剤師の氏名が入ったスタンプを処方箋に押した場合は、調剤した薬剤師の氏名の記名を行ったものとして取扱い、この記名を別途しなくても差し支えない。」
と通達されました。つまり、「氏名入り調剤済日付スタンプ」+「氏名判」で条件を満たします。)

(2)調剤済処方箋の備考欄又は処方欄に記入する次の事項の記載がない例が認められた。
・医師又は歯科医師に照会を行った場合、その回答内容

(3)調剤済処方箋への保険薬剤師の署名又は姓名の押印を事務員が行っている。

6.調剤録の取扱い
調剤録の記入について次の不適切な例が認められた。
・実際の調剤年月日/発行年月日の翌日の日付が処方箋に記載されている。
(※筆者注:事前の調剤・薬剤の授受の発生後に、処方箋発行が行なわれているという事例だと思われます。)
・医師.歯科医師の同意を得て処方箋に記載された薬品を変更して調剤した場合、その変更内容をしていない。
・調剤料について、実際には1錠調剤したのに、2錠調剤した旨が記載されている。
・調剤した薬剤の薬剤点数について、実際には1錠調剤したのに、2錠調剤した場合の薬剤点数が記載されている。
・鉛筆で訂正している。
・調剤録の修正を行った際、修正前の記載内容が判読不能のものがある。

7.処方箋及び調剤録の保存(電磁的記録の場合)
電磁的記録の保存等に、原本としての紙媒体とは別に電子化した処方箋及び調剤録につき、運用管理規程がない例が認められた。

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