最近の指導監査の状況(1)(平成26年度)

日本薬剤師会雑誌 第67巻 第8号「最近の指導監査の状況について(平成26年度 社会保険指導者研修会資料より抜粋)」を基に、服薬指導・薬歴記載の際に気をつけたい点についてご紹介します。
これらの内容は、個別指導(新規個別指導、再指導)等の際に重点的に確認される点でもありますので、注意が必要です。

保険薬局における主な指摘事項

Ⅰ:調剤全般に関する事

1.処方箋の取り扱い
(1)病院従業員から患者の処方箋を受け取り、従業員に薬剤を預けていた
(2)麻薬免許番号のない麻薬処方箋を受け付けていた
(3)不備な処方箋による不適切な調剤
・用量記載が不適切:用量記載なし(外用薬:1日量の記載なし)、用量記載不適切(外用薬:1日の回数のみの記載)
・用法記載が不適切:用法記載なし(貼付剤・塗布薬・トローチ)、用法不適切(外用部位、用法「頻回」「必要時」など)

2.処方内容の変更
(1)薬剤の用法・用量の変更を、処方医に照会せずに行なっている

3.処方内容に関する薬学的確認
(1)適切な疑義照会が行なわれていない/行っているが記録がない
・禁忌例への使用;気管支喘息が疑われる患者へのゾルピデム(マイスリー他)の処方
・適応外処方が疑われる;メトトレキサート(リウマトレックス)の関節リウマチでの処方、
アスピリン(バイアスピリン他)の虚血性脳血管障害・脳梗塞の血栓・塞栓抑制での処方、
抗生物質・化学療法剤が併用されていない耐性乳酸菌(エンテロノンR、コレポリーR、ビオフェルミンR、ラックビーR)、
統合失調症患者へのゾルピデム(マイスリー他)の処方
・添付文書と異なる用量;レボカルニチン(エルカルチン)、センノサイド(プルゼニド)、メマンチン(メマリー)
・添付文書と異なる用法;1日1回カルシウム拮抗薬(アムロジピン)の1日複数回投与、
1日1回ARB(オルメサルタン(オルメテック)他)の1日複数回投与、
フェブキソスタット(フェブリク)の1日複数回投与、
プロトンポンプ阻害薬(ランソプラゾール(タケプロン)他)の1日複数回投与、
漢方製剤(芍薬甘草湯他)、
EPA製剤(エパデール他)の「食直後」以外の投与
・過量投与;フルニトラゼパム(ロヒプノール他)
・倍量処方;トリアゾラム(ハルシオン他)、アルプラゾラム(ソラナックス他)、フルニトラゼパム(ロヒプノール他)他
・相互作用が疑われる;ポリスチレンスルホン酸カルシウム(カリメート)と酸化マグネシウム(マグラックス他)
・重複投与;先発品+後発医薬品
・薬学的に問題がある多剤併用;ARB2種の併用(オルメサルタン(オルメテック)+テルミサルタン(ミカルディス)等)、
Ca拮抗薬の併用(アムロジピン(アムロジン他)+ニフェジピン(アダラート他)、アムロジピン・アトルバスタチン配合錠(カデュエット)+ベニジピン(コニール他)等)、
コリンエステラーゼ剤の併用(ドネペジル(アリセプト他)+ガランタミン(レミニール)等)
同有効成分の併用(パリペリドン(インヴェガ)+リスペリドン(リスパダール)(パリペリドンはリスペリドンの活性代謝物)他)
同一作用機序薬の併用(NSAIDs2種(セレコキシブ(セレコックス)+ロキソプロフェン(ロキソニン他)、
BZD受容体作用薬の併用(ゾルピデム(マイスリー他)、エスタゾラム(ユーロジン他)、リルマザホン(リスミー)、フルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレース他)、ブロチゾラム(レンドルミン他)等)
・投与期間の上限を超えての処方;12週を超えるエパルレスタット(キネダック他)の投与、
8週間を超える1日3,600mgのメサラジン(アサコール他)の投与、8週間を超えるエソメプラゾール(ネキシウム)の投与、
30日を超えるフルニトラゼパム(ロヒプノール他)の投与、14日を超えるブプレノルフィン貼付(ノルスパンテープ)の投与
・漫然と長期に投与されているもの;
①2週間を超える投与:モサプリド(ガスモチン)、ラメルテオン(ロゼレム)
②月余にわたる投与:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンEなど
(ビタファント、メチコバール、ユベラ、ハイシー、ノイロビタン、ワッサーV、ビタメジン他)

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